バレバレ露出

 小説を書いた後で、シーンの落書きを作成して、Stable Diffusionに描画してもらい、加工して挿絵にする企画の十五回目です。


 友人とスキーに来たけれど、私は滑るよりも、恥ずかしい露出がしたかった。

 そんなことを言えるわけはないし、私が露出好きだって、バレるのも絶対に嫌だ。だけど裸を見られたい。情けなくも乳房を露わにしているのに、誰かに見られてしまうというシチュエーション。

 考えただけで体が熱くなってくる。

 今の時間ならば、みんなはスキーをしているだろう。私はちょっと疲れたとか言って、滑るのをやめたけれど、暇だからと散歩しているという設定だ。

 最初は露出する気なんてなかったのに、気がつけば人の少ない方へ歩いていた。こうやって周囲を見回しても、人影は見えない。

 でも後ろの建物の中には、きっと人がいるだろう。でも背後だから、そっちの方を見なければ、私が何をしたってバレるはずがない。

 ここは露出するべきなのか。誰もいない、でもまだ明るい。見つかる可能性は低い。ならチャンスはいまだけかもしれない。でも誰にも見られないというのも、なんだかモヤッとしてしまう。

 恥ずかしいのに、見られたくないのに、なんでこんな気持になるんだろう。

 そう思っていたら、すごい方法を思いついた。私は露出してるんじゃなくて、たまたま服が破れてしまったとしたら。そう。あくまでもハプニングで服が破けただけで、露出がしたいわけじゃない。

 そう考えたら、もう我慢できなくなった。

 私は着ていた服を引きちぎり、おっぱいを露出しながら撮影してしまう。そしたら我慢できなくなって、結局下も脱いでしまった。ああ、こっちは誰にも見せられない。一体、どんなハプニングがあったら、下まで脱げるというのだろう。

 みんなに見せるのは、この乳房を露出した写真だけにしよう。

 私は破けた服を隠すために、コートで体を隠すと、コテージへと戻った。


「みんなお疲れ」
「お疲れ。香織ったら暇じゃなかったの?」
「うーん。ちょっと暇だから、お散歩にいったの。そしたらちょっと……」
「んっ? なにかあったの」

 予想通りに食いついてくれる。私は本当は見せる気がなかったけど、強引に見せてって言われて、写真を見せることになるのだ。

「えっ、いや、別に……」
「なによ。気持ち悪い。何があったか言いなさいよ」
「それは、散歩に行ったら、服が破けちゃって」
「本当に? ねぇ、それって写真あるの?」
「あるような、ないような?」

 私はあくまでも、見せたくはないっていう感じを装った。煮え切らない私に苛ついたのか、私からスマートフォンをを奪っていた。

snowgirl_small2.png

「うわっ、服が破けておっぱい丸見えじゃん」
「すごい。まさしく丸出しじゃん」
「香織のおっぱい初めて見た。意外とおっきいね」
「そんな、恥ずかしい……」

 ついに見られてしまった。それに私の思った通りに、誰もわざとやったなんて疑っていない。

「ねぇ、でもこれってわざとじゃないの?」
「たしかに。こんなにモロ見えになるかな」
「でも外でおっぱいを露出とか、やるはずないじゃん」

 私が何も言えないでいると、みんながわざとなのか議論を始めた。わざとじゃないよって言ってみたけれど、あまり信じてもらえていない。

「これでもわざとじゃないっていうの?」

snow_naked_girl_small.png

 見せる予定の写真だけでなく、勝手にリストをスワイプされ、見られたくない写真まで発見されてしまった。

「えっ、あそこも丸出し!」
「ちょっ、これは言い訳できないでしょ」
「なんか楽しそう」
「香織って露出狂だったんだ」
「ちっ、違うの。私は露出狂なんかじゃないよ」

 露出狂と言われた瞬間、私の体の奥がずくんと疼いた気がした。

「これ見なさいよ。こんなハプニングあるわけ無いでしょ」
「どうやったらあそこ丸見えになんのよ」
「あきらめて露出狂だって認めなさいよ」
「そんなっ、私は、わたし……」

 写真を突きつけられて、何も言えなくなってしまった。

「ほらっ、露出狂なら脱ぎたいんでしょ。私たちが見てあげるよ」
「ちゃんと写真も撮ってあげる」
「私は動画にしてあげるね」
「三十秒で脱がないと、この写真を流出させるよ」

 バレるのが嫌だったはずなのに、私の乳首はぴんぴんになっていた。

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