裸の写真を投稿しました

　短い小説を書いた後で、シーンを描き、Stable Diffusionに描画してもらい、加工して挿絵にする企画の六回目です。

　今回はこんな画像から作成しました。

　こんなにAIの画像と、リアル写真が区別がつかないんだったら、私の写真を混ぜてもわからなくないかな。

　そうよ。投稿サイトにはプロンプトがない画像だってあるし、モデルが非公開な画像もある。私の写真もプロンプトやモデルを非公開にして投稿したら、AIの画像だって思ってくれるはずだわ。

　うん。早速写真を撮って……。でもせっかく投稿するんだし、過激な方がいいよね。

　うわっ、この画像エッチすぎ。あの部分がリアルを越えて気持ち悪いよ。こっちは全部丸見え。なにこれっ。これに違和感なく私の写真を混ぜるとしたら、私もやっぱり大股開きをしなくちゃ。あっ、M字開脚もあり？

　だめね。意外に複雑なポーズはないから、シンプルでかつ恥ずかしい部分が見えるようにしなきゃ。

　えいっ、こんなポーズはどう。ふふっ、胸もあそこも丸見え。顔がバッチリ映ってるから、私だってバレないように、全体的に修正してっと、あっ、でもやりすぎたら意味ないし……うんっ、これでよしっと。

　私だけど私じゃないようないい感じのライン。これならきっと大丈夫よね。すぱっと投稿しちゃおう。

『うわっ、リアル。どのモデル？』
『プロンプトプリーズ』
『最高です。別ポーズもほしい』

　やった。もうコメントいっぱいで最高。この閲覧数の数だけ、私の裸が見られちゃってるのよね。これって最高の露出じゃない。

　安全なのに自分を辱められる。もっとエッチなことしちゃおうかな。

『なんか変な気がする。ちょっと解析するね』

　あれっ、なんかコメントがこわい。解析って何するの？

『解析した結果、なんか本物の写真っぽい。しかも知り合いに似てる』

　えっ、この名前のパソヲタって、まさかクラスメートの、みんなから内緒でパソヲタって呼ばれてる遠藤くん？

『多分、この女の子はクラスメートの麻美だ。せっかくだから公表するよ。名前は朝倉麻美、☓年○組の十X歳だ。まったく全裸投稿とかヤバすぎでしょ』
『知り合いかよ』
『ってか隠れてリアル写真投稿とか流行れ』
『俺なら暴露せずに楽しむがな』

　嘘でしょ。なんでわかるの？　っていうか、頑張って加工したのに戻せるの？　ああ最悪。ばれてんじゃん。あっ、消してもだめだ。遠藤くん、もうコピーしないで。名前も消してよ。ああん、こんなの恥ずかしすぎるよ。もろに私じゃん。でも連絡するわけにもいかないし、もう許して。