第三十八話 まさかの風が吹いて
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※StableDiffusionで作成したエッチ系の挿絵があります
「やっぱりだめっ」
春香はスカートから手を離すと、体を抱きしめるようにしながらしゃがみ込んでしまった。普段ミニスカートをはかない春香は、全く意識していなかったが、足の間から白いショーツが見えている。
陽子もそれに気がついて、ばっちり配信されてしまっていた。
『いやと言いながらの丸出し』
『見えてますよ』
『食い込んでね?』
当然、智子も気がついているのだが、あえて何も言うことはなく、迷った素振りをしながら、春香の偶然露出を楽しんでいた。
「んー、どうしよっかなぁ。キューティはセクシー担当だしぃ、ショーツくらいスパッと見せてほしいのよね。なのに断っちゃうからぁ、罰としてぇってことでしょ」
微妙に間延びしている智子の話し方に、春香は違和感を覚えているが、とにかく今は、ショーツを脱ぐというのはさけたかった。
「見せるから。スカートをちゃんと捲ってみせるから、許してください」
春香の様子を見ても、本当に嫌がっているのか、実はやりたくてたまらないのか、智子は判断できなかった。だが暴走状態の智子には、そんな細かいことは関係なかった。
「パンツ見せてるのがわざとだったら、許してあげるよ」
「見せて……やっ」
春香は自分の格好に気がつくと、慌てて立ち上がった。
「やっぱり偶然だったね。わざとだったら許してあげたのに」
「そんなっ」
悪知恵が働いて、実はわざとでしたと振る舞う余裕はなかった。見られたいのは間違いないのだが、だからといって恥ずかしくないわけではない。本能的に立ち上がってしまったのも、仕方がないと言えるだろう。
「いつまでも終わらないわよ。さすがにこれでやってくれないと、もっとひどい罰になっちゃうし。お願いだからショーツを半脱ぎしてよ。スカートを捲くるわけでもないし、大事なところも見えないんだから」
「わ、わかり、ました」
もっとひどい罰と言われて、春香もやらなくちゃという気持ちが強くなった。何より配信されているのに、見られながらショーツを脱ぐという行為に、強い興味が生まれていた。
(見られてるのに、ショーツを脱ぐなんて信じられない)
そう思いながらも、春香はついにショーツを下ろした。
「そこで足を開いて。手を離して膝にショーツを固定するのよ」
「ひゃい」
智子にぐっと足を開かされ、むりやりがに股っぽくされた春香は、びっくりと羞恥で声が上ずっていた。
「後ろの柵によしかかるようにしてね。ほらっ、両手を広げて柵をつかむの。足は移動せずに、そのまま腰を突き出すようにしたままよ。いいね。いい感じ」
春香の姿は、まるで斜めに磔にされているようだった。とはいえどこも拘束されているわけではない。むしろ自分の意志で恥ずかしいポーズをしている気がして、春香の体はどんどん熱くなっていた。
「みんな。ちゃんとショーツが見えるかな?」
『完全な白だ』
『脱ぎかけがセクシー』
『中心の色変わってないか?』
『理想が幻覚を見せてるな』
無防備な春香の姿も、どんどん話題になっている。そんな春香に智子がそっと耳打ちした。
「えっ、あのっ、正解は、白でした。どうか皆様、ショーツをご確認ください」
顔を背けてうつむいた春香が、必死に声を絞り出していた。
『すげぇ、えろし』
『あのスカートの下は』
『両手を広げているところがグッド』
『でもパンツは普通だな』
『次回はセクシーショーツを期待』
『ノーブラだったらよかったのに』
春香の言葉通りに、ショーツに注目が集まった。だがなによりも、恥ずかしがる春香の姿が、一番のごちそうになっている。前回配信では全裸を晒してしまった春香だが、直接裸は見えなくても、いわゆる清純派美少女が恥ずかしそうにしているだけで、全員を満足させていた。
「もういいですか?」
「動いちゃだめよ。言うなれば磔の罰なんだから。ああん。ノーブラだったら、もみ心地もよかったのにね」
「いやっ」
ワンピースの上から、智子が胸を揉んでいた。春香は逃げそうになるが、動いちゃだめだということを思い出して、なんとかポーズを維持していた。幸い智子の言う通り、ブラジャーをしているので、いつも程気持ちよくは感じていない。
『リベリオンのパイモミ攻撃』
『揉みまくりだな』
『キューティも反撃だ』
『いつかリベリオンと二人でが見たい』
なんだかキューティだけではなく、智子や陽子も脱いでくれみたいな願望が、チャットに溢れ出していた。だがもちろん、脱ぎたいのは春香と明美だけで、肝心の智子と陽子にその気はない。
「さすがにお外だから、胸元から手をいれるのは止めてあげるわ」
智子の攻撃が止んで安心した春香は、何を言われているかも気にせずに、ほうっと安堵の息をはいた。
「ちょっとキューティ。止めてあげるって言ったんだから、ありがとうでしょ」
「あっ、ありがとうございます」
「遅い! グレープ、ツインテール用のリボンを持ってきて」
「お任せあれ」
『えっ、グレープいたの?』
『三人散歩でもいいのに』
『オレンジも頼む』
春香の髪型を変更して、ツインテールにしようという企画で準備したリボンを、参加する予定のなかった明美が――もちろんマスクはしているが――智子に近づいていた。
「ついでだから手伝って。キューティの手首と柵を結んで、本当に磔の罰にしちゃおう」
「お任せあれ」
「えっ、そんなっ」
そんなのひどいと思いながらも、春香は明確に拒絶することができなかった。なにしろ智子は暴走中で、許してとか言おうものなら、『だったらこうしてあげるわ』と、さらにひどいことをしそうだからだ。
だから春香は抵抗せず、二人に両手を柵に縛り付けられてしまった。
(えっ、本当に磔みたい。まさか、ワンピースも?)
もしもこれが屋内ならば、智子はワンピースを脱がしたかもしれない。だがさすがに智子も屋外で、春香を裸にする気はなかった。
「きゃあ。これで手は使えないわよね。スカート捲っちゃおうかしら」
あまりの驚きで、やめてと口にすることもできず、春香の目が大きく開いていた。
『ノーパンスカート捲りか』
『キューティのたてすじ大公開』
『リベリオンならやる!』
『さすがに可哀想だろ』
智子がいかにも今から捲りますという感じで、春香のスカートの裾をひらひらと揺らしていた。
「お願い。そんなのダメです」
春香は口ではそう言いながらも、実は心のなかで捲られるかもという期待があった。なにしろ智子が捲るのだから、それは自分の意思ではなく、露出好きと思われることもなく、ただ恥ずかしくなれるからだ。
それはある意味で春香の理想で、いくら恥ずかしいを望んでも、変態だとか思われたくはないし、普通に生活できなくなるようなのは嫌だった。でも自分以外の要因ならば、心の準備をすることで楽しいだけで耐えられる。
なのに智子はスカートから手を離すと、立ち上がって離れてしまった。
「なんてね。さすがの私もそこまでしないよ」
智子が口にした瞬間、びゅおっと強い風が吹いた。ここは丘の上の公園で、春香たちは端に立っていた。そのせいで下から吹き上がる風が、春香のスカートをまくりあげてしまう。
春香はスカートから手を離すと、体を抱きしめるようにしながらしゃがみ込んでしまった。普段ミニスカートをはかない春香は、全く意識していなかったが、足の間から白いショーツが見えている。
陽子もそれに気がついて、ばっちり配信されてしまっていた。
『いやと言いながらの丸出し』
『見えてますよ』
『食い込んでね?』
当然、智子も気がついているのだが、あえて何も言うことはなく、迷った素振りをしながら、春香の偶然露出を楽しんでいた。
「んー、どうしよっかなぁ。キューティはセクシー担当だしぃ、ショーツくらいスパッと見せてほしいのよね。なのに断っちゃうからぁ、罰としてぇってことでしょ」
微妙に間延びしている智子の話し方に、春香は違和感を覚えているが、とにかく今は、ショーツを脱ぐというのはさけたかった。
「見せるから。スカートをちゃんと捲ってみせるから、許してください」
春香の様子を見ても、本当に嫌がっているのか、実はやりたくてたまらないのか、智子は判断できなかった。だが暴走状態の智子には、そんな細かいことは関係なかった。
「パンツ見せてるのがわざとだったら、許してあげるよ」
「見せて……やっ」
春香は自分の格好に気がつくと、慌てて立ち上がった。
「やっぱり偶然だったね。わざとだったら許してあげたのに」
「そんなっ」
悪知恵が働いて、実はわざとでしたと振る舞う余裕はなかった。見られたいのは間違いないのだが、だからといって恥ずかしくないわけではない。本能的に立ち上がってしまったのも、仕方がないと言えるだろう。
「いつまでも終わらないわよ。さすがにこれでやってくれないと、もっとひどい罰になっちゃうし。お願いだからショーツを半脱ぎしてよ。スカートを捲くるわけでもないし、大事なところも見えないんだから」
「わ、わかり、ました」
もっとひどい罰と言われて、春香もやらなくちゃという気持ちが強くなった。何より配信されているのに、見られながらショーツを脱ぐという行為に、強い興味が生まれていた。
(見られてるのに、ショーツを脱ぐなんて信じられない)
そう思いながらも、春香はついにショーツを下ろした。
「そこで足を開いて。手を離して膝にショーツを固定するのよ」
「ひゃい」
智子にぐっと足を開かされ、むりやりがに股っぽくされた春香は、びっくりと羞恥で声が上ずっていた。
「後ろの柵によしかかるようにしてね。ほらっ、両手を広げて柵をつかむの。足は移動せずに、そのまま腰を突き出すようにしたままよ。いいね。いい感じ」
春香の姿は、まるで斜めに磔にされているようだった。とはいえどこも拘束されているわけではない。むしろ自分の意志で恥ずかしいポーズをしている気がして、春香の体はどんどん熱くなっていた。
「みんな。ちゃんとショーツが見えるかな?」
『完全な白だ』
『脱ぎかけがセクシー』
『中心の色変わってないか?』
『理想が幻覚を見せてるな』
無防備な春香の姿も、どんどん話題になっている。そんな春香に智子がそっと耳打ちした。
「えっ、あのっ、正解は、白でした。どうか皆様、ショーツをご確認ください」
顔を背けてうつむいた春香が、必死に声を絞り出していた。
『すげぇ、えろし』
『あのスカートの下は』
『両手を広げているところがグッド』
『でもパンツは普通だな』
『次回はセクシーショーツを期待』
『ノーブラだったらよかったのに』
春香の言葉通りに、ショーツに注目が集まった。だがなによりも、恥ずかしがる春香の姿が、一番のごちそうになっている。前回配信では全裸を晒してしまった春香だが、直接裸は見えなくても、いわゆる清純派美少女が恥ずかしそうにしているだけで、全員を満足させていた。
「もういいですか?」
「動いちゃだめよ。言うなれば磔の罰なんだから。ああん。ノーブラだったら、もみ心地もよかったのにね」
「いやっ」
ワンピースの上から、智子が胸を揉んでいた。春香は逃げそうになるが、動いちゃだめだということを思い出して、なんとかポーズを維持していた。幸い智子の言う通り、ブラジャーをしているので、いつも程気持ちよくは感じていない。
『リベリオンのパイモミ攻撃』
『揉みまくりだな』
『キューティも反撃だ』
『いつかリベリオンと二人でが見たい』
なんだかキューティだけではなく、智子や陽子も脱いでくれみたいな願望が、チャットに溢れ出していた。だがもちろん、脱ぎたいのは春香と明美だけで、肝心の智子と陽子にその気はない。
「さすがにお外だから、胸元から手をいれるのは止めてあげるわ」
智子の攻撃が止んで安心した春香は、何を言われているかも気にせずに、ほうっと安堵の息をはいた。
「ちょっとキューティ。止めてあげるって言ったんだから、ありがとうでしょ」
「あっ、ありがとうございます」
「遅い! グレープ、ツインテール用のリボンを持ってきて」
「お任せあれ」
『えっ、グレープいたの?』
『三人散歩でもいいのに』
『オレンジも頼む』
春香の髪型を変更して、ツインテールにしようという企画で準備したリボンを、参加する予定のなかった明美が――もちろんマスクはしているが――智子に近づいていた。
「ついでだから手伝って。キューティの手首と柵を結んで、本当に磔の罰にしちゃおう」
「お任せあれ」
「えっ、そんなっ」
そんなのひどいと思いながらも、春香は明確に拒絶することができなかった。なにしろ智子は暴走中で、許してとか言おうものなら、『だったらこうしてあげるわ』と、さらにひどいことをしそうだからだ。
だから春香は抵抗せず、二人に両手を柵に縛り付けられてしまった。
(えっ、本当に磔みたい。まさか、ワンピースも?)
もしもこれが屋内ならば、智子はワンピースを脱がしたかもしれない。だがさすがに智子も屋外で、春香を裸にする気はなかった。
「きゃあ。これで手は使えないわよね。スカート捲っちゃおうかしら」
あまりの驚きで、やめてと口にすることもできず、春香の目が大きく開いていた。
『ノーパンスカート捲りか』
『キューティのたてすじ大公開』
『リベリオンならやる!』
『さすがに可哀想だろ』
智子がいかにも今から捲りますという感じで、春香のスカートの裾をひらひらと揺らしていた。
「お願い。そんなのダメです」
春香は口ではそう言いながらも、実は心のなかで捲られるかもという期待があった。なにしろ智子が捲るのだから、それは自分の意思ではなく、露出好きと思われることもなく、ただ恥ずかしくなれるからだ。
それはある意味で春香の理想で、いくら恥ずかしいを望んでも、変態だとか思われたくはないし、普通に生活できなくなるようなのは嫌だった。でも自分以外の要因ならば、心の準備をすることで楽しいだけで耐えられる。
なのに智子はスカートから手を離すと、立ち上がって離れてしまった。
「なんてね。さすがの私もそこまでしないよ」
智子が口にした瞬間、びゅおっと強い風が吹いた。ここは丘の上の公園で、春香たちは端に立っていた。そのせいで下から吹き上がる風が、春香のスカートをまくりあげてしまう。
「ひぃ」
砂埃っぽいのも巻き上がったので、智子と明美は両手で顔を覆っていた。だが風など関係のないカメラは、捲れあがったスカートの奥をバッチリと配信していた。
『つるつるきたぁ』
『キューティが公園で丸出しちゃんに』
『本当に生えてない』
『昼間の公園でなにしてんの』
キューティ自身も目をつぶっていたが、スカートが捲れたのは感覚でわかっていた。だが自分も目をつぶっていたので、あえて気が付かないふりをした。
「すごい風。目が、目が痛いです」
「本当。風のいたずらってレベルじゃないわよ。あっとグレープは戻っていいわよ」
「はいさ」
グレープは陽子の隣に戻り、画面から消えた。智子は風でスカートが捲れたなど知る由もなく、何事もなかったかのように話を進めていく。
「はい。リボンを外してあげる。ショーツも戻していいわよ。あっ、でも見えたらまずいから、カメラに背を向けてはくといいよ」
「はい。ありがとうございます」
本当はもう見せちゃったと興奮しながらも、春香も気が付かないふりをして、素直にカメラに背を向けた。
『見ちゃいましたぁ』
『おっぱいも見たかった』
『ナイスウィンド』
「きゃあ」
春香がショーツをはこうと、体を曲げた途端に、智子がスカートを捲っていた。
「これはサービスよ。キューティのお尻可愛い」
「止めてください」
キッと智子を睨みつけながら、春香はやっとショーツをはきなおした。
『ナイスリベリオン』
『前も後ろも丸出しDAY』
『いやぁ、神配信だな』
春香も正面を向き、落ち着いたところで、智子が口を開いた。
「というわけで。キューティとリベリオンの二人散歩でした」
「また次回です」
二人が手を振り始めると、いい感じに陽子が配信を止めた。
「いやあ、いい配信だったね」
「暴走するから不安でした」
「っていうか二人。気がついてないの?」
感想を言い合っている春香と智子に、陽子が呆れた感じで声をかけた。
「んっ、なにが?」
「さっきの風で、春香のあそこ丸出しになってたよ」
「えっ、春香知ってた? って、その顔だと知ってたみたいね」
「さすがにスカートが捲れた瞬間、あぶないって気が付きました」
「あぶないっていうか、丸見えだったけどね」
「いいなあ。私もやりたい。まだだめなの?」
「明美はその内だってば。でもその時が楽しみよね」
「私も楽しみです」
「そうよね。春香と二人でって、むふふふ」
「まあとにかく無事? で終わってよかったね」
「次回は基本に戻って寝たふりで行くわよ」
春香の気持ちよかったけど、まだまだやりたいという思いと、智子のどんどん恥ずかしい姿を披露させてあげるという気持ちは、ガッチリと噛み合っていた。それが絶妙なチームワークを生んでおり、春香はどうなるんだろうと、期待を膨らませていた。
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