第十三話 テーブルの上で脱がされて
- CATEGORY第一章 お姉さんは露出好き
- COMMENT0
- TRACKBACK0
美音は優子が気絶しているうちに、元のワンピースへと着替えさせていた。ただ一人で着替えは難しかったので、沙耶にも手伝ってもらっている。本来ならば、優子自身で服を着る予定だったのだが、気絶してしまったせいで、沙耶にまで間近で全裸を見られていた。
ただそれは、まだ露出に慣れていない優子には、ちょっと刺激が強すぎる。だから美音が一人で服を着させたことにして、沙耶のことは話さなかった。その際、露出に慣れてもらうためというのもあって、優子のブラジャーは没収された。
慣れないノーブラに、最初はそわそわとしていたけれど、晩御飯の時間になると、優子も段々と落ち着いてきた。ただ豪華な別荘という特殊な環境には、なかなか慣れることができない。
移動してきた食堂は思ったよりも広く、信じられないほどの大きなテーブルは、十人くらいが同時に食事ができそうだった。
壁には有名であろう絵が飾られ、本当に使うのかもわからない燭台がかかっている。いちおう蝋燭ものっているが、火がつけられた様子はない。テーブルクロスはかかっていないが、見事な銀製の燭台が、等間隔に並んでいた。こちらも同じく、一度も火がつけられた様子はなかった。
そもそも天井からはシャンデリアが下がっており、蝋燭で火をつける理由がない。完全な雰囲気づくりではあるが、まるで映画やゲームにでも出てきそうな洋風の豪華な食堂に、露出で気絶したショックから立ち直っていたはずの優子も、その威容に心を揺さぶられていた。
「すごいよね。もしも夫婦二人で食事とかだったら、端と端で離れるのかしら?」
「たまに映画とかであるよね。仲が悪いのって思っちゃうわ」
美音と沙耶のどうでもいい会話にも、優子は入ることができない。それなりに長く一緒に過ごしているとはいえ、まだまだ美音とは短い付き合いだった。ましてや沙耶は、今日初めて会ったばかりで、慣れない豪華な別荘に、見たこともない広い食堂などにおされ、優子の緊張はとけなかった。
美音たちの会話は、優子の緊張を和らげるという目的もあったのだが、どうやらほぐれそうにもない。それに気が付いた沙耶は、とりあえず食事をしようと、さっと椅子から立ち上がった。
「ディナーを準備するね。きっと驚くと思うけれど、今日は特別だから」
「ああ、あれね。女子会と言えばっていうやつよね」
「美音さんは知ってるんですか?」
食堂から沙耶が出ていくと、優子の緊張がやわらいだ。食堂の威容よりも、優子はまだ沙耶に慣れていないというのが、とても大きかったのだ。
「まあね。沙耶の女子会では、っていうか、特別な女子会では、食べるものが決まっているのよ」
「そうですか」
特別な女子会と聞いて、何が特別なんだろうと、優子はそっちの方が気になった。だからいわゆる生返事をしながら、特別って何なのと、疑問だけが頭の中を駆け巡っていった。
「おまたせ」
沙耶がワゴンを押しながら、食堂へと戻ってきた。ワゴンには三十センチくらいの大皿が乗せられ、それにクローシュがかぶせられている。飲み物は隠されることはなく、ガラス製のコップに透ける色合いから、オレンジジュースだと予測ができた。
「待ってたよ」
美音はパンと手をたたいて、ワゴンを視線で追っていく。沙耶はテーブルのいわゆる上座に座ると、左右に向かい合って座っている美音と優子の前に、その大皿をクローシュごと移動させた。
「飲み物はオレンジジュースね」
「ありがと」
「ありがとうございます」
それぞれオレンジジュースをテーブルにセットすると、沙耶はクローシュに手を添えた。
「ふふっ、これが私たちの晩御飯よ」
ぱかっという感じで蓋を取ると、大皿に小さなパンがたくさんのっていた。何の変哲もない丸いパンに、優子の頭にハテナが浮かんだ。
「驚いた? これだけ食堂も豪華だから、料理も豪華だと思っちゃったかな。でもごめんね。これが女子会の正式な食事になるのよ」
優子が料理に期待していないと言えば嘘になる。でもただのパンかと、落胆することもない。純粋になぜ小さなパンだけなのかと、それだけが気になっていた。
「答えはこれよ」
沙耶がテーブルの下のスイッチを押すと、食堂が少し暗くなった。それと同時に沙耶が座るテーブルの反対側の天井から、スクリーンがゆっくりと下りてきた。
「女子会では魅力的な映像を見ながら、食事をするのが習わしなの。だから凝った料理は出ずに、手軽に食べられるパンなのよ」
「そうなんですね」
「そうよ。さて、優子の考える魅力的な映像ってどんなのかしら?」
いたずらっこのような笑顔で、美音が優子に問いかけた。だがそう言われても、特に思い浮かぶことはない。なにか映画かドラマでも、上映するつもりなのかなくらいだった。でも美音を見ているうちに、小さな変化に気が付いた。
まるでそれがヒントだとでもいうように、美音は体を小刻みに揺らすと、乳房は小さく波打って、乳首がぷるぷると揺れはじめた。全裸の美音には慣れているはずなのに、揺れる胸から目が離せない。可愛らしい薄紅のつぼみのような乳首が、ふるふると誘うように踊っていた。
(魅力的。魅力的ってまさか)
まさしく美音の胸に魅了された優子は、嫌な予感を覚えてしまう。この流れなら、美音の露出映像かもしれないと思うけれど、なぜか自分の裸の映像ではないかと、そんな確信が生まれていた。
「美音さん、まさか私の?」
「そのまさかよ」
再び沙耶がテーブルのスイッチを操作すると、スクリーンに優子が映った。それも裸エプロンで胸を露出し、自ら裾をまくり上げて、無毛の割れ目を露出している写真だった。
「本当、優子ちゃんって可愛いよね」
「あっ、あのっ」
何かを言いたいのだが、それが言葉にならなかった。優子は『あっ』とか『うっ』とか呻きながら、顔を上げたりうつむいたりを繰り返してしまう。
「これが特別な女子会よ。参加するメンバーの魅力的な映像で、パンを食べるのが最高なのよ」
優子がびっくりして、口をパクパクとさせている間に、映像はどんどんと切り替わっていった。地下鉄で露出したときの映像や、部屋でぎりぎりスカートが捲くれないと、研究していたときの動画など、優子が見られたくない映像がこれでもかと流れていった。
美音の映像もあるかと思ったのに、すべて優子の裸だった。映像が終わり、食堂が明るくなると、優子は呼吸を乱しながら、顔をあげられなくなっていた。
「魅力的な映像だったわ。特に毛の生えてない割れ目ちゃんは、真美さんそっくりで最高だったよ」
冷静な優子だったなら、母親と同じと言われて、矢継ぎ早に質問していたかもしれない。だが優子にそんな余裕はなく、かけられる言葉も右から左へ、すべてが流れ出て消えていった。
「私、優子ちゃんの裸が見たいな」
「えっ」
不意に沙耶が発した言葉に、優子は返答できなかった。自分の名前と裸という単語が聞こえたせいで、何を言われたのかわからなかったのだ。
「映像でじゃなくて、生で優子ちゃんの裸が見たいのよ」
「そ、そんなのだめです!」
優子は両手でバツを作りながら、頭が取れそうな勢いで首を左右に振った。優子のあまりの拒絶ぶりに、沙耶も失笑してしまう。
(もう。せっかく真面目な顔してたのに、否定の仕方が可愛すぎるじゃない)
沙耶はコホンと咳ばらいをすると、真剣な表情へと変わった。
「嫌ならいいのよ。もちろん強制はしないわ。でもこの素敵な映像を、誰かと共有したくなってきちゃったな」
嫌ならいいで安心しかけた優子の鼓動が、どんどんと速くなっていく。誰かと共有するということは、映像が流出するということだった。
「共有ってどういうことですか?」
そんなはずはないという思いを込めて、優子は沙耶に質問した。
「優子の美しさ、可愛らしさに感動したの。この感動を、ぜひとも他の人にも知ってもらいたい。この映像を誰でも見られるようにシェアすれば、感動の共有ができるでしょう?」
優子の目が見開いていく。簡単に言えば、流出させると言っているのと同じだった。優子には、もしも流出してしまったらというどきどきも存在しているが、実際にそれが起こってしまったら、今の優子では耐えられないだろう。
「なんなら私が学校で上映会でもしようかな。沙耶も来たらいいんじゃない」
「最高だわ。優子ちゃんのクラスメートと一緒に、感動の共有ができるわね」
美音がそんなことをするわけがないと思っていても、もしかしたらという恐怖がかすかに存在する。美音たちはそうやって自分の背中を押してくれていると理解しているのに、期待しているであろう一言がでてこなかった。
「あの、わ、わたし」
「ん? 優子ちゃん。何か言った?」
沙耶の言葉を受けて、優子は大きく深呼吸すると、口の中のねばりなども、きれいに消えたような気がした。
「私、脱ぎます」
「だめよ。私は無理に脱いでほしいわけじゃないの。嫌ならいいのよ」
決意を籠めていったのに、沙耶はなぜか否定した。
「えっ、あの、脱ぎますから」
「だーめ。優子ちゃんはあんなに拒絶したじゃない。友人として、無理強いはできないわ。でも優子がどうしても裸になりたい、見られたいっていうなら、私も考えるけどね」
優子が絶句してしまう。本当は恥ずかしくて脱ぎたくないのに、自分から脱ぎたい見られたいと言わなければ、映像をばらまくと言っているのだ。それがわかった優子の頬が、急激に赤くなっていった。
(そんなこと言わなくちゃダメなの? 嫌なのに、自分から見られたいなんて、恥ずかしすぎるよ)
優子はうつむいて黙ってしまった。でも美音も沙耶も急かさない。優子が自分から答えを出すまで、いくらでも待つつもりだった。
「脱ぎたいです。私、服を脱ぎたいんです」
たっぷり五分くらい悩んだ後に、ついに優子はそう口にしていた。
「待ってよ。初めて遊びに来た家で、いきなり服を脱ぎたいだなんておかしいでしょ。優子ちゃんは、どうして服が脱ぎたいの?」
すべてわかっていながらも、沙耶は逃がしてはくれない。優子はどうしても言わせたいのというように、沙耶へなんども視線を送った。なのに沙耶は動かない。助け船など出すはずもない。むしろ早く言葉にしてほしいという感じで、期待の視線を優子に向けていた。
「はだかを、見てほしいです」
「えっ? ごめん。声が小さくて聞こえなかった」
「服を脱ぎますから、私の裸を見てください!」
ついに言葉にしてしまった優子は、太ももの上で両こぶしを握りながら、ぐっとうつむいてしまった。とんでもないことを言ってしまったと恥ずかしがる優子に、沙耶は悶絶しそうになっていた。
(なんてうぶな反応なの。優子ちゃんったら可愛すぎるよ)
しかも言葉通りに、これから優子は脱がなくてはならない。それを想像するだけで、沙耶の乳首も硬くなり、お腹の辺りがキュンっとしていた。
「そこまで言うなら見てあげる。ほら、テーブルの上で脱いでいいよ」
「えっ、はい」
まさかテーブルの上とは思わなかったが、同時になぜこんなにテーブルが立派だったのかを理解した。優子は一度、椅子の上に立ち上がり、そこからテーブルへと足をかけた。だがテーブルにのってはいけないという常識が、優子の罪悪感を刺激する。なのに優子はテーブルの上に立つと、罪悪感どころか何も考えることができず、完璧に頭が真っ白になっていた。
「どうしたの? 嫌ならテーブルから下りてよ」
「いえっ、あのっ、脱ぎますから」
優子は沙耶の言葉でどうしたらいいのかを思い出し、ワンピースの前面のボタンを、上からひとつづつ外していった。ブラジャーをつけていない優子の胸元からは、肌理の細かい肌色が、横乳とともに見えてしまう。
優子はベルトを緩めると、胸元を隠しながら、ワンピースの肩部分から片腕づつを抜いていった。胸を隠すようにした腕で掴んだワンピースを離せば、すとんと落ちてしまうだろう。
美音も沙耶も特に急かしたりはしない。もじもじとする優子を見ながら、いつその手を離すのかと、期待に胸を膨らませていた。
不意にすとんと、ワンピースがテーブルの上へと落ちた。ベルトの金具がカンッと音を立てると、優子は腕をクロスさせて、ぎゅっと自分を強く抱きしめている。
「小さな赤いリボン付きの、真っ白なショーツだなんて、優子ちゃんにぴったりね」
沙耶の言葉で、太ももをすり合わせながら、優子は腕をさするようにして、胸を必死に隠していた。頬を赤く染めながら、眉をハの字にする優子に、沙耶は心を奪われてしまう。
(可愛い。まだ隠している状態でそんな顔になるなんてね。もしも丸見えになったらどんな顔をするのかしら)
沙耶はその時の優子を想像して、乳首をビンビンに勃たせていた。優子が冷静だったなら、Tシャツの上にぽっちが浮いていることに、気が付いたかもしれない。
「さっきから隠しているけれど、優子ちゃんは裸を見られたいんだよね?」
「はい。は、だかを、見てほしいです」
「だったら手が邪魔かな。頭の後ろで組んでよ」
優子はわかってはいたけれど、自分から胸を見せるのはつらかった。沙耶の言葉は特に意図したものではなかったが、優子はそのおかげで、腕を動かすことができた。
「はい」
優子はそう言うと、頭の後ろで手を組んだ。ついに目の前で晒された優子の乳房に、沙耶の目が見開いていった。
(もう乳首がピンピンになってるじゃない。やっぱり恥ずかしいとか言いながら、気持ちよくなってるんだわ)
頭の後ろで手を組むことで、優子は必然的に胸を張っていた。下から見上げる沙耶からは、上向いた乳首は見えにくかったのだが、それでも勃っているのがわかるくらいに、優子の乳首は硬くなっていた。
「もう我慢できない。優子ちゃん、動かないでよ」
「えっ、いやあ」
沙耶は立ち上がると、優子のショーツを両手でつかみ、そのまま一気に下ろしてしまった。脱がされぬように優子は太ももをぴっちりと合わせていたが、その程度では止められるはずもない。
「ほら足を上げてよ。これでちゃんと全裸になったわ」
優子が素直に足を上げると、そこからショーツを抜き去ってしまった。それでも何とか隠そうと、優子は足を交差させたり、体を曲げていたのだが、そんなことでは隠すことができない。そもそも本当に隠すならば、手で隠せばいいのだが、真面目な性格の優子は、律儀に頭の後ろで手を組んでいた。
沙耶は奪ったショーツを右手でくるくると回しながら、楽しそうに隠そうとあがく優子を眺めていた。
「本当に元から生えていないくらいの、つるつるのあそこなのね」
沙耶はそう言いながら、落ち着いたのか椅子に座った。一切の毛の生えていない、ぴっちりと閉じられた優子の割れ目は、その奥に何があるのかと――もちろん何があるかは決まっているが――沙耶の想像を掻き立てていた。
「優子ちゃん。サービスで足を開くとかしてよ。見られたいんでしょ?」
「あっ、はい。見られ、たいです」
本当は恥ずかしいのに、優子は足を開くしかなかった。最初にされた美音と沙耶の脅迫という後押しが、優子の行動を導いている。
足が肩幅くらいまで開かれても、優子の貝は閉じたままだった。だらしなく淫らに開くこともなく、ぴっちりときれいな縦のラインを維持している。
「若いから? 全然開いてくれないのね」
「あの、頑張って開いてます」
「そっちじゃないわ。足じゃなくてあそこよ。まんまんちゃんが見たかったんだけど、簡単には開いてくれないみたいね」
まんまんちゃんの一言で、優子の頬の赤みが増した。もしも優子に開けと命じれば、いやいやながらも、自分で開いてしまうだろう。でも沙耶はそれで満足できない。どうせなら気持ちよさでとろとろになって、自然にぱかりと開いてほしい。
実際に気持ちよくなったら開くかは別として、そんな妄想に沙耶は捕らわれていた。
「私にお尻を向けて、四つん這いになってよ」
「はい」
優子はこれだけ裸を見られていても、自主的に動ける気はしなかった。ある意味、沙耶の指示はありがたく、素直に従うことができる。とはいえ、羞恥が消えるわけではない。優子は常に、『許して』と『がんばる』の間で、揺れ動いているのだ。
優子は沙耶に背を向けると、そのままテーブルへと膝をついた。余計なものが見えないようにと、太ももがぴったりとくっつくように足を閉じながら、四つん這いへと姿勢を変えた。
「何があっても動かないでよ」
「ひゃっ」
沙耶はそう言いながら、優子の尻タブを両手でつかみ、左右に大きく広げていた。
「美音もこっちにきなよ」
「そっちが特等席よね」
美音は沙耶の隣に移動すると、開かれて露わになったお尻の穴から、目が離せなくなっていた。
(きれいなお尻の穴をしてるじゃない。本当に優子はどこを見せても恥ずかしくない妹だわ)
もしも優子が聞いたとしても、褒められている気はしないのだが、美音が送る最高の賛辞だった。たださすがにそれを、言葉にしたりはしない。いつか言葉にすることはあったとしても、今ではないと理解している。
「すごいよね。穴の周りに毛も生えてないし、本当にきれいなお尻の穴だわ。舐めてもいいくらいよ」
沙耶の言葉も、優子には誉め言葉には聞こえない。単純に言われれば言われるほどに、羞恥が募っていくだけだった。
(舐めてもいいだなんて、そんな汚いところを舐めちゃダメ)
もちろん清潔にはしているが、どれほどきれいにしていても、優子からすれば、それは汚い部分だった。
(い、いつまで見てるつもりなの。もうそんなところ見ないで)
舐めてもいいわと言いながら、沙耶はずっと尻タブを開き続けている。もしかしたら本当に舐めてくるんじゃないかと、優子の心臓が口から飛び出すくらいに、鼓動が激しくなっていた。
「あっ」
尻タブから手が離れると、優子からは安堵とも残念ともとれる声が出た。優子自身、それがどっちだったのか、判断できないくらいに複雑な気持ちになっている。
「優子ちゃん。サービスで足を開いてよ」
「はい」
何がどうサービスなのかもわからないままに、優子は素直に足を開いてしまった。閉じることで隠れていた、優子の見せてはいけない秘密の場所が、二人の目の前で晒されてしまう。それでもそこは僅かに開く程度で、完全にぱかりとは開いていない。
「足の間からこっちを見てよ」
優子は言われるままに、首を曲げ、開いた足の間へと視線を向けた。まず目に入ってくるのは、自らの乳房で、その向こうに無毛の割れ目が見えている。足の間からは、笑顔で手を振る美音と沙耶の姿が見えていた。
(ああ、完全に見られてる。もうダメ。恥ずかしすぎるぅぅ)
自分から見えているということは、向こうからも見えていると理解した。そのせいで考えたくもない自分のポーズを、嫌でも想像してしまった。
「動いちゃだめよ」
沙耶はそう言うと、ついに我慢できなくなって、優子の割れ目へと指を伸ばした。お尻に手のひらを当て、親指で秘裂を開くと、たらりと蜜があふれ出て、優子のふとももを伝っていった。
「なんだ。もうとっくにびしゃびしゃじゃない」
優子は何も口に出せず、ただブルリとお尻を震わせた。無遠慮に開かれたヒダヒダを、沙耶の指が這っていく。
「んんっ、あんっ」
「動かないでよ」
沙耶はそう言うと、優しく這わしていた指を放し、すべての指を使って、優子の粘膜を刺激していった。穴へ指を入れることなく、バイブのように指を小刻みに震わせながら、全体的に揉みほぐすように撫で続けた。
「あっ、んん、だめっ、いいん、待って、んっ、きつすぎっ、ああん」
優子が何を言おうとも、沙耶の攻撃は緩まない。初めて浴びる激しい刺激に、優子の頭の中は真っ白になっている。まるで何かを漏らしたかのように、沙耶の愛撫が揺れるたびに、テーブルへも愛液が散っていった。
「だめっ、こんんっ、なっ、だめ、なのっ、ああん、やめてか、んくぅ、むりっ、ああっ」
「まだ駄目よ。イッたら全部流出させるからね」
すでに限界が近い優子に、沙耶はとんでもない無茶を言い出した。
「ああん、むりです。んっ、ゆるしてっ、あっ、いいっ」
「優子を絶頂させてくださいってお願いするの。そうしたら許してあげる」
「んっ、ぜっ、優子を、ぜっちょ、させてくださいぃぃ」
すでに耐えられなくなっていた優子は、躊躇なくその言葉を口にした。
「いいわよ。だらしなく、私たちのまえで淫らに絶頂するといいわ」
沙耶はとどめとばかりに、剝いていない突起をきつめに絞り上げた。
「あんっ、んんっ、いく、いきっ、ああああぁ」
うつむいていた優子が、思い切りのけぞりながら顔を上げる。そのまま腰がなんども跳ね、お尻や太ももが、びくんと波打つように揺れていた。そのまま優子は力尽きると、まるで土下座をしているかのような姿勢で、テーブルの上に突っ伏した。
「あらあら。パンやテーブルをびちゃびちゃにしたあげく、気絶しちゃうだなんて、行儀の悪いお客さんね」
「全部沙耶のせいでしょ。多分優子は、初めて自分以外に絶頂させられたと思うよ」
「やった。優子の初めてをいただいちゃったわ」
「私も狙ってたのよ。でもいいわ。優子は気持ちよさそうに寝てるし」
全身にかいた汗のせいで、優子の顔に髪の毛が張り付いている。でもその顔は満足そうで、まさしく幸せな雰囲気を出しながら、寝てしまっていた。
「本当。食事がはかどるわ」
「うわあ、もうパンもびしゃびしゃなのに、よく食べられるわね」
「これがいいのよ。優子味のパンって聞いたら、食べたくならない?」
「なるけどね。でもパンはカリッとかサクッとが好きなの」
「んっ、カリが好きだなんて、趣味が変わった?」
「もう好きに言ってなさい」
美音は腕を組みながら、沙耶の言葉に呆れていた。でもこのどうでもいい会話も、美音にとっては大切な時間だった。全裸で粘膜をひくひくとさせながら眠る優子を眺めながら、いつまでも二人の会話が尽きることはなかった。
第一章 お姉さんは露出好き 了
ただそれは、まだ露出に慣れていない優子には、ちょっと刺激が強すぎる。だから美音が一人で服を着させたことにして、沙耶のことは話さなかった。その際、露出に慣れてもらうためというのもあって、優子のブラジャーは没収された。
慣れないノーブラに、最初はそわそわとしていたけれど、晩御飯の時間になると、優子も段々と落ち着いてきた。ただ豪華な別荘という特殊な環境には、なかなか慣れることができない。
移動してきた食堂は思ったよりも広く、信じられないほどの大きなテーブルは、十人くらいが同時に食事ができそうだった。
壁には有名であろう絵が飾られ、本当に使うのかもわからない燭台がかかっている。いちおう蝋燭ものっているが、火がつけられた様子はない。テーブルクロスはかかっていないが、見事な銀製の燭台が、等間隔に並んでいた。こちらも同じく、一度も火がつけられた様子はなかった。
そもそも天井からはシャンデリアが下がっており、蝋燭で火をつける理由がない。完全な雰囲気づくりではあるが、まるで映画やゲームにでも出てきそうな洋風の豪華な食堂に、露出で気絶したショックから立ち直っていたはずの優子も、その威容に心を揺さぶられていた。
「すごいよね。もしも夫婦二人で食事とかだったら、端と端で離れるのかしら?」
「たまに映画とかであるよね。仲が悪いのって思っちゃうわ」
美音と沙耶のどうでもいい会話にも、優子は入ることができない。それなりに長く一緒に過ごしているとはいえ、まだまだ美音とは短い付き合いだった。ましてや沙耶は、今日初めて会ったばかりで、慣れない豪華な別荘に、見たこともない広い食堂などにおされ、優子の緊張はとけなかった。
美音たちの会話は、優子の緊張を和らげるという目的もあったのだが、どうやらほぐれそうにもない。それに気が付いた沙耶は、とりあえず食事をしようと、さっと椅子から立ち上がった。
「ディナーを準備するね。きっと驚くと思うけれど、今日は特別だから」
「ああ、あれね。女子会と言えばっていうやつよね」
「美音さんは知ってるんですか?」
食堂から沙耶が出ていくと、優子の緊張がやわらいだ。食堂の威容よりも、優子はまだ沙耶に慣れていないというのが、とても大きかったのだ。
「まあね。沙耶の女子会では、っていうか、特別な女子会では、食べるものが決まっているのよ」
「そうですか」
特別な女子会と聞いて、何が特別なんだろうと、優子はそっちの方が気になった。だからいわゆる生返事をしながら、特別って何なのと、疑問だけが頭の中を駆け巡っていった。
「おまたせ」
沙耶がワゴンを押しながら、食堂へと戻ってきた。ワゴンには三十センチくらいの大皿が乗せられ、それにクローシュがかぶせられている。飲み物は隠されることはなく、ガラス製のコップに透ける色合いから、オレンジジュースだと予測ができた。
「待ってたよ」
美音はパンと手をたたいて、ワゴンを視線で追っていく。沙耶はテーブルのいわゆる上座に座ると、左右に向かい合って座っている美音と優子の前に、その大皿をクローシュごと移動させた。
「飲み物はオレンジジュースね」
「ありがと」
「ありがとうございます」
それぞれオレンジジュースをテーブルにセットすると、沙耶はクローシュに手を添えた。
「ふふっ、これが私たちの晩御飯よ」
ぱかっという感じで蓋を取ると、大皿に小さなパンがたくさんのっていた。何の変哲もない丸いパンに、優子の頭にハテナが浮かんだ。
「驚いた? これだけ食堂も豪華だから、料理も豪華だと思っちゃったかな。でもごめんね。これが女子会の正式な食事になるのよ」
優子が料理に期待していないと言えば嘘になる。でもただのパンかと、落胆することもない。純粋になぜ小さなパンだけなのかと、それだけが気になっていた。
「答えはこれよ」
沙耶がテーブルの下のスイッチを押すと、食堂が少し暗くなった。それと同時に沙耶が座るテーブルの反対側の天井から、スクリーンがゆっくりと下りてきた。
「女子会では魅力的な映像を見ながら、食事をするのが習わしなの。だから凝った料理は出ずに、手軽に食べられるパンなのよ」
「そうなんですね」
「そうよ。さて、優子の考える魅力的な映像ってどんなのかしら?」
いたずらっこのような笑顔で、美音が優子に問いかけた。だがそう言われても、特に思い浮かぶことはない。なにか映画かドラマでも、上映するつもりなのかなくらいだった。でも美音を見ているうちに、小さな変化に気が付いた。
まるでそれがヒントだとでもいうように、美音は体を小刻みに揺らすと、乳房は小さく波打って、乳首がぷるぷると揺れはじめた。全裸の美音には慣れているはずなのに、揺れる胸から目が離せない。可愛らしい薄紅のつぼみのような乳首が、ふるふると誘うように踊っていた。
(魅力的。魅力的ってまさか)
まさしく美音の胸に魅了された優子は、嫌な予感を覚えてしまう。この流れなら、美音の露出映像かもしれないと思うけれど、なぜか自分の裸の映像ではないかと、そんな確信が生まれていた。
「美音さん、まさか私の?」
「そのまさかよ」
再び沙耶がテーブルのスイッチを操作すると、スクリーンに優子が映った。それも裸エプロンで胸を露出し、自ら裾をまくり上げて、無毛の割れ目を露出している写真だった。
「本当、優子ちゃんって可愛いよね」
「あっ、あのっ」
何かを言いたいのだが、それが言葉にならなかった。優子は『あっ』とか『うっ』とか呻きながら、顔を上げたりうつむいたりを繰り返してしまう。
「これが特別な女子会よ。参加するメンバーの魅力的な映像で、パンを食べるのが最高なのよ」
優子がびっくりして、口をパクパクとさせている間に、映像はどんどんと切り替わっていった。地下鉄で露出したときの映像や、部屋でぎりぎりスカートが捲くれないと、研究していたときの動画など、優子が見られたくない映像がこれでもかと流れていった。
美音の映像もあるかと思ったのに、すべて優子の裸だった。映像が終わり、食堂が明るくなると、優子は呼吸を乱しながら、顔をあげられなくなっていた。
「魅力的な映像だったわ。特に毛の生えてない割れ目ちゃんは、真美さんそっくりで最高だったよ」
冷静な優子だったなら、母親と同じと言われて、矢継ぎ早に質問していたかもしれない。だが優子にそんな余裕はなく、かけられる言葉も右から左へ、すべてが流れ出て消えていった。
「私、優子ちゃんの裸が見たいな」
「えっ」
不意に沙耶が発した言葉に、優子は返答できなかった。自分の名前と裸という単語が聞こえたせいで、何を言われたのかわからなかったのだ。
「映像でじゃなくて、生で優子ちゃんの裸が見たいのよ」
「そ、そんなのだめです!」
優子は両手でバツを作りながら、頭が取れそうな勢いで首を左右に振った。優子のあまりの拒絶ぶりに、沙耶も失笑してしまう。
(もう。せっかく真面目な顔してたのに、否定の仕方が可愛すぎるじゃない)
沙耶はコホンと咳ばらいをすると、真剣な表情へと変わった。
「嫌ならいいのよ。もちろん強制はしないわ。でもこの素敵な映像を、誰かと共有したくなってきちゃったな」
嫌ならいいで安心しかけた優子の鼓動が、どんどんと速くなっていく。誰かと共有するということは、映像が流出するということだった。
「共有ってどういうことですか?」
そんなはずはないという思いを込めて、優子は沙耶に質問した。
「優子の美しさ、可愛らしさに感動したの。この感動を、ぜひとも他の人にも知ってもらいたい。この映像を誰でも見られるようにシェアすれば、感動の共有ができるでしょう?」
優子の目が見開いていく。簡単に言えば、流出させると言っているのと同じだった。優子には、もしも流出してしまったらというどきどきも存在しているが、実際にそれが起こってしまったら、今の優子では耐えられないだろう。
「なんなら私が学校で上映会でもしようかな。沙耶も来たらいいんじゃない」
「最高だわ。優子ちゃんのクラスメートと一緒に、感動の共有ができるわね」
美音がそんなことをするわけがないと思っていても、もしかしたらという恐怖がかすかに存在する。美音たちはそうやって自分の背中を押してくれていると理解しているのに、期待しているであろう一言がでてこなかった。
「あの、わ、わたし」
「ん? 優子ちゃん。何か言った?」
沙耶の言葉を受けて、優子は大きく深呼吸すると、口の中のねばりなども、きれいに消えたような気がした。
「私、脱ぎます」
「だめよ。私は無理に脱いでほしいわけじゃないの。嫌ならいいのよ」
決意を籠めていったのに、沙耶はなぜか否定した。
「えっ、あの、脱ぎますから」
「だーめ。優子ちゃんはあんなに拒絶したじゃない。友人として、無理強いはできないわ。でも優子がどうしても裸になりたい、見られたいっていうなら、私も考えるけどね」
優子が絶句してしまう。本当は恥ずかしくて脱ぎたくないのに、自分から脱ぎたい見られたいと言わなければ、映像をばらまくと言っているのだ。それがわかった優子の頬が、急激に赤くなっていった。
(そんなこと言わなくちゃダメなの? 嫌なのに、自分から見られたいなんて、恥ずかしすぎるよ)
優子はうつむいて黙ってしまった。でも美音も沙耶も急かさない。優子が自分から答えを出すまで、いくらでも待つつもりだった。
「脱ぎたいです。私、服を脱ぎたいんです」
たっぷり五分くらい悩んだ後に、ついに優子はそう口にしていた。
「待ってよ。初めて遊びに来た家で、いきなり服を脱ぎたいだなんておかしいでしょ。優子ちゃんは、どうして服が脱ぎたいの?」
すべてわかっていながらも、沙耶は逃がしてはくれない。優子はどうしても言わせたいのというように、沙耶へなんども視線を送った。なのに沙耶は動かない。助け船など出すはずもない。むしろ早く言葉にしてほしいという感じで、期待の視線を優子に向けていた。
「はだかを、見てほしいです」
「えっ? ごめん。声が小さくて聞こえなかった」
「服を脱ぎますから、私の裸を見てください!」
ついに言葉にしてしまった優子は、太ももの上で両こぶしを握りながら、ぐっとうつむいてしまった。とんでもないことを言ってしまったと恥ずかしがる優子に、沙耶は悶絶しそうになっていた。
(なんてうぶな反応なの。優子ちゃんったら可愛すぎるよ)
しかも言葉通りに、これから優子は脱がなくてはならない。それを想像するだけで、沙耶の乳首も硬くなり、お腹の辺りがキュンっとしていた。
「そこまで言うなら見てあげる。ほら、テーブルの上で脱いでいいよ」
「えっ、はい」
まさかテーブルの上とは思わなかったが、同時になぜこんなにテーブルが立派だったのかを理解した。優子は一度、椅子の上に立ち上がり、そこからテーブルへと足をかけた。だがテーブルにのってはいけないという常識が、優子の罪悪感を刺激する。なのに優子はテーブルの上に立つと、罪悪感どころか何も考えることができず、完璧に頭が真っ白になっていた。
「どうしたの? 嫌ならテーブルから下りてよ」
「いえっ、あのっ、脱ぎますから」
優子は沙耶の言葉でどうしたらいいのかを思い出し、ワンピースの前面のボタンを、上からひとつづつ外していった。ブラジャーをつけていない優子の胸元からは、肌理の細かい肌色が、横乳とともに見えてしまう。
優子はベルトを緩めると、胸元を隠しながら、ワンピースの肩部分から片腕づつを抜いていった。胸を隠すようにした腕で掴んだワンピースを離せば、すとんと落ちてしまうだろう。
美音も沙耶も特に急かしたりはしない。もじもじとする優子を見ながら、いつその手を離すのかと、期待に胸を膨らませていた。
不意にすとんと、ワンピースがテーブルの上へと落ちた。ベルトの金具がカンッと音を立てると、優子は腕をクロスさせて、ぎゅっと自分を強く抱きしめている。
「小さな赤いリボン付きの、真っ白なショーツだなんて、優子ちゃんにぴったりね」
沙耶の言葉で、太ももをすり合わせながら、優子は腕をさするようにして、胸を必死に隠していた。頬を赤く染めながら、眉をハの字にする優子に、沙耶は心を奪われてしまう。
(可愛い。まだ隠している状態でそんな顔になるなんてね。もしも丸見えになったらどんな顔をするのかしら)
沙耶はその時の優子を想像して、乳首をビンビンに勃たせていた。優子が冷静だったなら、Tシャツの上にぽっちが浮いていることに、気が付いたかもしれない。
「さっきから隠しているけれど、優子ちゃんは裸を見られたいんだよね?」
「はい。は、だかを、見てほしいです」
「だったら手が邪魔かな。頭の後ろで組んでよ」
優子はわかってはいたけれど、自分から胸を見せるのはつらかった。沙耶の言葉は特に意図したものではなかったが、優子はそのおかげで、腕を動かすことができた。
「はい」
優子はそう言うと、頭の後ろで手を組んだ。ついに目の前で晒された優子の乳房に、沙耶の目が見開いていった。
(もう乳首がピンピンになってるじゃない。やっぱり恥ずかしいとか言いながら、気持ちよくなってるんだわ)
頭の後ろで手を組むことで、優子は必然的に胸を張っていた。下から見上げる沙耶からは、上向いた乳首は見えにくかったのだが、それでも勃っているのがわかるくらいに、優子の乳首は硬くなっていた。
「もう我慢できない。優子ちゃん、動かないでよ」
「えっ、いやあ」
沙耶は立ち上がると、優子のショーツを両手でつかみ、そのまま一気に下ろしてしまった。脱がされぬように優子は太ももをぴっちりと合わせていたが、その程度では止められるはずもない。
「ほら足を上げてよ。これでちゃんと全裸になったわ」
優子が素直に足を上げると、そこからショーツを抜き去ってしまった。それでも何とか隠そうと、優子は足を交差させたり、体を曲げていたのだが、そんなことでは隠すことができない。そもそも本当に隠すならば、手で隠せばいいのだが、真面目な性格の優子は、律儀に頭の後ろで手を組んでいた。
沙耶は奪ったショーツを右手でくるくると回しながら、楽しそうに隠そうとあがく優子を眺めていた。
「本当に元から生えていないくらいの、つるつるのあそこなのね」
沙耶はそう言いながら、落ち着いたのか椅子に座った。一切の毛の生えていない、ぴっちりと閉じられた優子の割れ目は、その奥に何があるのかと――もちろん何があるかは決まっているが――沙耶の想像を掻き立てていた。
「優子ちゃん。サービスで足を開くとかしてよ。見られたいんでしょ?」
「あっ、はい。見られ、たいです」
本当は恥ずかしいのに、優子は足を開くしかなかった。最初にされた美音と沙耶の脅迫という後押しが、優子の行動を導いている。
足が肩幅くらいまで開かれても、優子の貝は閉じたままだった。だらしなく淫らに開くこともなく、ぴっちりときれいな縦のラインを維持している。
「若いから? 全然開いてくれないのね」
「あの、頑張って開いてます」
「そっちじゃないわ。足じゃなくてあそこよ。まんまんちゃんが見たかったんだけど、簡単には開いてくれないみたいね」
まんまんちゃんの一言で、優子の頬の赤みが増した。もしも優子に開けと命じれば、いやいやながらも、自分で開いてしまうだろう。でも沙耶はそれで満足できない。どうせなら気持ちよさでとろとろになって、自然にぱかりと開いてほしい。
実際に気持ちよくなったら開くかは別として、そんな妄想に沙耶は捕らわれていた。
「私にお尻を向けて、四つん這いになってよ」
「はい」
優子はこれだけ裸を見られていても、自主的に動ける気はしなかった。ある意味、沙耶の指示はありがたく、素直に従うことができる。とはいえ、羞恥が消えるわけではない。優子は常に、『許して』と『がんばる』の間で、揺れ動いているのだ。
優子は沙耶に背を向けると、そのままテーブルへと膝をついた。余計なものが見えないようにと、太ももがぴったりとくっつくように足を閉じながら、四つん這いへと姿勢を変えた。
「何があっても動かないでよ」
「ひゃっ」
沙耶はそう言いながら、優子の尻タブを両手でつかみ、左右に大きく広げていた。
「美音もこっちにきなよ」
「そっちが特等席よね」
美音は沙耶の隣に移動すると、開かれて露わになったお尻の穴から、目が離せなくなっていた。
(きれいなお尻の穴をしてるじゃない。本当に優子はどこを見せても恥ずかしくない妹だわ)
もしも優子が聞いたとしても、褒められている気はしないのだが、美音が送る最高の賛辞だった。たださすがにそれを、言葉にしたりはしない。いつか言葉にすることはあったとしても、今ではないと理解している。
「すごいよね。穴の周りに毛も生えてないし、本当にきれいなお尻の穴だわ。舐めてもいいくらいよ」
沙耶の言葉も、優子には誉め言葉には聞こえない。単純に言われれば言われるほどに、羞恥が募っていくだけだった。
(舐めてもいいだなんて、そんな汚いところを舐めちゃダメ)
もちろん清潔にはしているが、どれほどきれいにしていても、優子からすれば、それは汚い部分だった。
(い、いつまで見てるつもりなの。もうそんなところ見ないで)
舐めてもいいわと言いながら、沙耶はずっと尻タブを開き続けている。もしかしたら本当に舐めてくるんじゃないかと、優子の心臓が口から飛び出すくらいに、鼓動が激しくなっていた。
「あっ」
尻タブから手が離れると、優子からは安堵とも残念ともとれる声が出た。優子自身、それがどっちだったのか、判断できないくらいに複雑な気持ちになっている。
「優子ちゃん。サービスで足を開いてよ」
「はい」
何がどうサービスなのかもわからないままに、優子は素直に足を開いてしまった。閉じることで隠れていた、優子の見せてはいけない秘密の場所が、二人の目の前で晒されてしまう。それでもそこは僅かに開く程度で、完全にぱかりとは開いていない。
「足の間からこっちを見てよ」
優子は言われるままに、首を曲げ、開いた足の間へと視線を向けた。まず目に入ってくるのは、自らの乳房で、その向こうに無毛の割れ目が見えている。足の間からは、笑顔で手を振る美音と沙耶の姿が見えていた。
(ああ、完全に見られてる。もうダメ。恥ずかしすぎるぅぅ)
自分から見えているということは、向こうからも見えていると理解した。そのせいで考えたくもない自分のポーズを、嫌でも想像してしまった。
「動いちゃだめよ」
沙耶はそう言うと、ついに我慢できなくなって、優子の割れ目へと指を伸ばした。お尻に手のひらを当て、親指で秘裂を開くと、たらりと蜜があふれ出て、優子のふとももを伝っていった。
「なんだ。もうとっくにびしゃびしゃじゃない」
優子は何も口に出せず、ただブルリとお尻を震わせた。無遠慮に開かれたヒダヒダを、沙耶の指が這っていく。
「んんっ、あんっ」
「動かないでよ」
沙耶はそう言うと、優しく這わしていた指を放し、すべての指を使って、優子の粘膜を刺激していった。穴へ指を入れることなく、バイブのように指を小刻みに震わせながら、全体的に揉みほぐすように撫で続けた。
「あっ、んん、だめっ、いいん、待って、んっ、きつすぎっ、ああん」
優子が何を言おうとも、沙耶の攻撃は緩まない。初めて浴びる激しい刺激に、優子の頭の中は真っ白になっている。まるで何かを漏らしたかのように、沙耶の愛撫が揺れるたびに、テーブルへも愛液が散っていった。
「だめっ、こんんっ、なっ、だめ、なのっ、ああん、やめてか、んくぅ、むりっ、ああっ」
「まだ駄目よ。イッたら全部流出させるからね」
すでに限界が近い優子に、沙耶はとんでもない無茶を言い出した。
「ああん、むりです。んっ、ゆるしてっ、あっ、いいっ」
「優子を絶頂させてくださいってお願いするの。そうしたら許してあげる」
「んっ、ぜっ、優子を、ぜっちょ、させてくださいぃぃ」
すでに耐えられなくなっていた優子は、躊躇なくその言葉を口にした。
「いいわよ。だらしなく、私たちのまえで淫らに絶頂するといいわ」
沙耶はとどめとばかりに、剝いていない突起をきつめに絞り上げた。
「あんっ、んんっ、いく、いきっ、ああああぁ」
うつむいていた優子が、思い切りのけぞりながら顔を上げる。そのまま腰がなんども跳ね、お尻や太ももが、びくんと波打つように揺れていた。そのまま優子は力尽きると、まるで土下座をしているかのような姿勢で、テーブルの上に突っ伏した。
「あらあら。パンやテーブルをびちゃびちゃにしたあげく、気絶しちゃうだなんて、行儀の悪いお客さんね」
「全部沙耶のせいでしょ。多分優子は、初めて自分以外に絶頂させられたと思うよ」
「やった。優子の初めてをいただいちゃったわ」
「私も狙ってたのよ。でもいいわ。優子は気持ちよさそうに寝てるし」
全身にかいた汗のせいで、優子の顔に髪の毛が張り付いている。でもその顔は満足そうで、まさしく幸せな雰囲気を出しながら、寝てしまっていた。
「本当。食事がはかどるわ」
「うわあ、もうパンもびしゃびしゃなのに、よく食べられるわね」
「これがいいのよ。優子味のパンって聞いたら、食べたくならない?」
「なるけどね。でもパンはカリッとかサクッとが好きなの」
「んっ、カリが好きだなんて、趣味が変わった?」
「もう好きに言ってなさい」
美音は腕を組みながら、沙耶の言葉に呆れていた。でもこのどうでもいい会話も、美音にとっては大切な時間だった。全裸で粘膜をひくひくとさせながら眠る優子を眺めながら、いつまでも二人の会話が尽きることはなかった。
第一章 お姉さんは露出好き 了
- 関連記事
-
- 第九話 美音の昔話 (2023/01/15)
- 第十話 地下鉄の階段で (2023/01/18)
- 第十一話 美音の乳首隠しゲーム (2023/01/21)
- 第十二話 山の上の秘め事 (2023/01/24)
- 第十三話 テーブルの上で脱がされて (2023/01/27)