第二話 裸にされた正義の味方
- CATEGORY第一章 暴虐の桜乙女隊
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町はずれの森の中、廃墟寸前の古い倉庫が、私たちのアジトだった。美人の女が気絶している間に、私は女の子に素性を聞いていく。
女の子は、椿山高校二年の遠藤美香という名前で、たまたま絡まれていたところを、美人の女に助けてもらったようだ。だから美人の女の素性はわからないし、知り合いでもないらしい。
まあこの美香という女は、どこにでもいるような女子高生だ。とくに特筆するべきものはなく、量産型といってもいい。この女にはなんの価値もないけれど、美人の女を苦しめるために、一役買ってもらうことにした。
スモーキーは殴られた女子高生三人組を、アジトに連れてくる途中だから、モンキーに指示を出した。まずは美香を全裸にしてから、壁に十の字にしてはりつけにした。なにも話せないように、猿轡を噛ませているが、美人ではない美香も、そのおかげでちょっと美人度があがったように見える。
「早く目を覚まさないかな。強くて自信満々の女が、私に跪いてごめんなさいとか、最高のシチュエーションだよね」
「京姉のおおせのままに」
モンキーはほとんど私に意見を言うことがない。私にとって不利益になるときだけは別だけど、基本的に全肯定してくれる。
「んっ、あれ、ここは?」
「おはよう、お姉さん。名前を教えてよ」
「あなたはさっきの、どういうこと?」
私を見て、戸惑っている美人の女にわかるように、磔になった美香を指さしてあげた。その瞬間、美人の顔が鬼のように歪んだ。
「なんてことを、あんたがやったの?」
「そうだよ。せっかく助けたのに、無駄になっちゃったね。あーんな恥ずかしい格好になっちゃった」
「ふざけるな。この私がお灸をすえてやるよ」
美人の女は怒りのままに、私に向かってきた。右足で蹴ろうとしているけれど、私から見れば、その動きは遅すぎた。
「はい、残念」
すっと蹴りをかわした後で、軸足を払ってあげた。面白いように倒れこんだ女は、キッと私を睨みつけてくる。
「本気でやらないと、お姉ちゃんも素っ裸になっちゃうよ。いやだったら、素直に名前くらい教えてよね」
「お前ごときに負ける私じゃないんだよ。これでも白鳥山高校の最強なんだ」
床に伏せたままの体勢から足払い。特に威力もスピードのないそれは、本気で私を倒す気のない、いわば牽制のようなものだろう。ひらりと後ろに下がってあげたら、そのすきにという感じで、素早く立ち上がっている。
瞬時に美人の女は間合いを詰めると、私に右のパンチを打ってきた。でもあまりにも軽い感じがする。とても本気で打っているようには思えない。
「えっ」
私は美人の女の拳を、おでこで受け止めていた。でも思った通りに、軽くて威力のないパンチだった。
「お姉ちゃん。これで本気なの? あんまりにも弱いと、お姉ちゃんの通っている学校で、全裸散歩させちゃうよ」
「私は負けない。誰もよけられなかった、飛竜四連打を受けてみろ。はっ、いやっ、そいっ、はあ!」
急に動きの良くなった美人の女が、パンチキックと、連続で攻撃をしてくる。私はそれをときにはかわし、ときにはおでこで受け止めながら、余裕の笑みを浮かべてしまう。
(飛竜四連打って、なににかぶれてやってんだか……)
三人の女子高生を、あっという間に倒していたので、強いだろうという期待があった。でも思ったほどではない。モンキーの足元にも及んでいないだろう。
この態度や物腰から、いままでは強いポジションにいたはずだ。でもどうやら狭い世界だったようで、本当に強い人間とは、戦っていないのかもしれない。
「もういいや」
私は美人の女の腹に、気絶しない程度の威力でパンチを食らわせた。女はうぇっと呻きながら、床に膝をついている。
「気絶はしないでしょ。そろそろ名前を教えてよ」
「うぇっ、だっ、誰が、教えるか、ばか」
「あら、いい返事ね。恥ずかしい動画を撮影して、流出させることも決定したわ」
私の言葉に、美人の女が青ざめていた。この程度でびびるくらいならば、最初から反抗しなければいいのにと思ってしまう。
「逆らったり、面倒をかけたりすれば、罰はどんどん増えていくの。理解したら、名前を教えて」
美人の女は明確に逆らったときの罰が、気になってしまうらしい。でも素直に名前を教えるのも、プライドが許さないっていう感じだった。そうやって悩んでいるのを見るのも、私の楽しみの一つだ。
さっきまでは私強いでしょ。お前なんてどうにでもなるみたいな余裕があったのに、すっかり顔がおびえている。
ただ名前は教えてくれそうだけれど、素直に服まで脱ぐかはわからない。いざ脱がされそうになれば、こういう女は、無駄に抵抗してくるだろう。
「沙織」
「お姉ちゃんは沙織っていうんだ。美人のお姉ちゃんにピッタリの名前だね」
うつむきながらではあったが、名前を言わせられるくらいにはなったらしい。ブラウスを盛り上げている女の胸や、スレンダーな美人の裸を、先走って想像してしまう。
「沙織、裸になりなさい」
「いやよ。そんなの無理に決まってるでしょ」
さすがに脱げと言われて、おびえた顔に勇気がともっていた。同じ女性だからわかるけれど、知らない人間の前とは言え、裸にされるのは屈辱だろう。
「モンキー」
「京姉が脱げって言ったら、さっさと脱ぐんだよ」
「いやっ、やめて」
モンキーが無理やりブラウスを脱がそうとしているが、沙織は必死に抵抗していた。本気で抵抗されれば、モンキーだけでは、脱がすのは難しそうだ。
だがモンキーには腕力がある。脱がすのは無理でも、服を引きちぎるならできるのだ。
「おとなしく脱いだ方がいいぞ。帰りに着るものがなくなってもいいのか」
せっかくモンキーが教えているのに、沙織はただ抵抗するだけだった。この言葉はモンキーの慈悲なのに、沙織は気が付くことすらできていない。
「モンキーの優しさを無下にしたんだから、どうなってもいいよね」
「いやあ」
びりぃ、ぎじぃと、布が引き裂かれる音が響いた。モンキーの特技の一つである、布引き裂きの技が出たのだ。はじめて見た時には、どんなに力があったとしても、スカートまで引き裂けるとは思わなかった。
ただモンキーいわく、コツがわかれば簡単らしい。引き裂かれ、布の切れ端になったブラウスもスカートも、二度と身に着けることはできないだろう。
「あっ、そんな、なんでっ」
「言ったでしょ。帰りに着るものがなくなるって。下着も引き裂かれたいの?」
制服は失っても、まだ下着が残っている。とはいえ沙織の着ている下着は、人に見せられるようなものではなく、ブラもショーツも布が厚く、無骨に見えるデザインだった。いわば体を冷やさないための、機能重視の下着で、セクシーさが感じられないのは、ある意味で救いになっているだろう。
「ださっ。せっかくの美人なのに、なんか残念な下着ね」
せっかく私が声をかけているのに、沙織は腕を胸の前でクロスして動かない。もしかすると私の声は聞こえておらず、下着を脱ぐかどうかで悩んでいるのかもしれない。
「いっとくけど沙織のせいで、美香が素っ裸で晒しものになってるの。自分だけ助かるつもり?」
私は壁際で、裸で磔にされている美香を指さした。沙織はそれを見つめているのに、それでも下着を脱ごうとはしない。
「時間切れよ」
「いやあ、許して」
モンキーはブラジャーを引きちぎると、ショーツも引っ張っていた。沙織は胸を隠すのに精いっぱいで、逃げようとしても逃げられない。
びじぃみたいな変な音が聞こえると、沙織の下半身からショーツまでなくなっていた。全裸にされた沙織は床にうずくまり、必死に胸と股間を隠している。
「下着もこれではけない。素直に脱げばよかったのに」
モンキーは布切れを適当に捨てると、私のそばに戻ってきた。沙織は布の切れ端を見つめるが、それで元に戻るはずもない。全裸にされた状況で、着るものは一切なくなったのだ。
女の子は、椿山高校二年の遠藤美香という名前で、たまたま絡まれていたところを、美人の女に助けてもらったようだ。だから美人の女の素性はわからないし、知り合いでもないらしい。
まあこの美香という女は、どこにでもいるような女子高生だ。とくに特筆するべきものはなく、量産型といってもいい。この女にはなんの価値もないけれど、美人の女を苦しめるために、一役買ってもらうことにした。
スモーキーは殴られた女子高生三人組を、アジトに連れてくる途中だから、モンキーに指示を出した。まずは美香を全裸にしてから、壁に十の字にしてはりつけにした。なにも話せないように、猿轡を噛ませているが、美人ではない美香も、そのおかげでちょっと美人度があがったように見える。
「早く目を覚まさないかな。強くて自信満々の女が、私に跪いてごめんなさいとか、最高のシチュエーションだよね」
「京姉のおおせのままに」
モンキーはほとんど私に意見を言うことがない。私にとって不利益になるときだけは別だけど、基本的に全肯定してくれる。
「んっ、あれ、ここは?」
「おはよう、お姉さん。名前を教えてよ」
「あなたはさっきの、どういうこと?」
私を見て、戸惑っている美人の女にわかるように、磔になった美香を指さしてあげた。その瞬間、美人の顔が鬼のように歪んだ。
「なんてことを、あんたがやったの?」
「そうだよ。せっかく助けたのに、無駄になっちゃったね。あーんな恥ずかしい格好になっちゃった」
「ふざけるな。この私がお灸をすえてやるよ」
美人の女は怒りのままに、私に向かってきた。右足で蹴ろうとしているけれど、私から見れば、その動きは遅すぎた。
「はい、残念」
すっと蹴りをかわした後で、軸足を払ってあげた。面白いように倒れこんだ女は、キッと私を睨みつけてくる。
「本気でやらないと、お姉ちゃんも素っ裸になっちゃうよ。いやだったら、素直に名前くらい教えてよね」
「お前ごときに負ける私じゃないんだよ。これでも白鳥山高校の最強なんだ」
床に伏せたままの体勢から足払い。特に威力もスピードのないそれは、本気で私を倒す気のない、いわば牽制のようなものだろう。ひらりと後ろに下がってあげたら、そのすきにという感じで、素早く立ち上がっている。
瞬時に美人の女は間合いを詰めると、私に右のパンチを打ってきた。でもあまりにも軽い感じがする。とても本気で打っているようには思えない。
「えっ」
私は美人の女の拳を、おでこで受け止めていた。でも思った通りに、軽くて威力のないパンチだった。
「お姉ちゃん。これで本気なの? あんまりにも弱いと、お姉ちゃんの通っている学校で、全裸散歩させちゃうよ」
「私は負けない。誰もよけられなかった、飛竜四連打を受けてみろ。はっ、いやっ、そいっ、はあ!」
急に動きの良くなった美人の女が、パンチキックと、連続で攻撃をしてくる。私はそれをときにはかわし、ときにはおでこで受け止めながら、余裕の笑みを浮かべてしまう。
(飛竜四連打って、なににかぶれてやってんだか……)
三人の女子高生を、あっという間に倒していたので、強いだろうという期待があった。でも思ったほどではない。モンキーの足元にも及んでいないだろう。
この態度や物腰から、いままでは強いポジションにいたはずだ。でもどうやら狭い世界だったようで、本当に強い人間とは、戦っていないのかもしれない。
「もういいや」
私は美人の女の腹に、気絶しない程度の威力でパンチを食らわせた。女はうぇっと呻きながら、床に膝をついている。
「気絶はしないでしょ。そろそろ名前を教えてよ」
「うぇっ、だっ、誰が、教えるか、ばか」
「あら、いい返事ね。恥ずかしい動画を撮影して、流出させることも決定したわ」
私の言葉に、美人の女が青ざめていた。この程度でびびるくらいならば、最初から反抗しなければいいのにと思ってしまう。
「逆らったり、面倒をかけたりすれば、罰はどんどん増えていくの。理解したら、名前を教えて」
美人の女は明確に逆らったときの罰が、気になってしまうらしい。でも素直に名前を教えるのも、プライドが許さないっていう感じだった。そうやって悩んでいるのを見るのも、私の楽しみの一つだ。
さっきまでは私強いでしょ。お前なんてどうにでもなるみたいな余裕があったのに、すっかり顔がおびえている。
ただ名前は教えてくれそうだけれど、素直に服まで脱ぐかはわからない。いざ脱がされそうになれば、こういう女は、無駄に抵抗してくるだろう。
「沙織」
「お姉ちゃんは沙織っていうんだ。美人のお姉ちゃんにピッタリの名前だね」
うつむきながらではあったが、名前を言わせられるくらいにはなったらしい。ブラウスを盛り上げている女の胸や、スレンダーな美人の裸を、先走って想像してしまう。
「沙織、裸になりなさい」
「いやよ。そんなの無理に決まってるでしょ」
さすがに脱げと言われて、おびえた顔に勇気がともっていた。同じ女性だからわかるけれど、知らない人間の前とは言え、裸にされるのは屈辱だろう。
「モンキー」
「京姉が脱げって言ったら、さっさと脱ぐんだよ」
「いやっ、やめて」
モンキーが無理やりブラウスを脱がそうとしているが、沙織は必死に抵抗していた。本気で抵抗されれば、モンキーだけでは、脱がすのは難しそうだ。
だがモンキーには腕力がある。脱がすのは無理でも、服を引きちぎるならできるのだ。
「おとなしく脱いだ方がいいぞ。帰りに着るものがなくなってもいいのか」
せっかくモンキーが教えているのに、沙織はただ抵抗するだけだった。この言葉はモンキーの慈悲なのに、沙織は気が付くことすらできていない。
「モンキーの優しさを無下にしたんだから、どうなってもいいよね」
「いやあ」
びりぃ、ぎじぃと、布が引き裂かれる音が響いた。モンキーの特技の一つである、布引き裂きの技が出たのだ。はじめて見た時には、どんなに力があったとしても、スカートまで引き裂けるとは思わなかった。
ただモンキーいわく、コツがわかれば簡単らしい。引き裂かれ、布の切れ端になったブラウスもスカートも、二度と身に着けることはできないだろう。
「あっ、そんな、なんでっ」
「言ったでしょ。帰りに着るものがなくなるって。下着も引き裂かれたいの?」
制服は失っても、まだ下着が残っている。とはいえ沙織の着ている下着は、人に見せられるようなものではなく、ブラもショーツも布が厚く、無骨に見えるデザインだった。いわば体を冷やさないための、機能重視の下着で、セクシーさが感じられないのは、ある意味で救いになっているだろう。
「ださっ。せっかくの美人なのに、なんか残念な下着ね」
せっかく私が声をかけているのに、沙織は腕を胸の前でクロスして動かない。もしかすると私の声は聞こえておらず、下着を脱ぐかどうかで悩んでいるのかもしれない。
「いっとくけど沙織のせいで、美香が素っ裸で晒しものになってるの。自分だけ助かるつもり?」
私は壁際で、裸で磔にされている美香を指さした。沙織はそれを見つめているのに、それでも下着を脱ごうとはしない。
「時間切れよ」
「いやあ、許して」
モンキーはブラジャーを引きちぎると、ショーツも引っ張っていた。沙織は胸を隠すのに精いっぱいで、逃げようとしても逃げられない。
びじぃみたいな変な音が聞こえると、沙織の下半身からショーツまでなくなっていた。全裸にされた沙織は床にうずくまり、必死に胸と股間を隠している。
「下着もこれではけない。素直に脱げばよかったのに」
モンキーは布切れを適当に捨てると、私のそばに戻ってきた。沙織は布の切れ端を見つめるが、それで元に戻るはずもない。全裸にされた状況で、着るものは一切なくなったのだ。
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