『きたのじゅうにん』の女の子が露出しちゃう小説

　智子は明美と仲良くなり、明美をファンシーグレープという名前で、同じようにベネチアンマスクをつけさせ、配信するようになっていた。もちろん春香も陽子も了承済みだが、四人が必ず揃って配信するというのは、あのコラボ配信のときだけで、大抵はキューティかグレープの、どちらかがいない配信だった。　むしろ智子はキューティがいないときを、狙っていたと言ってもいい。なぜなら明美は春香に嫉妬して、自分も露出配信をした...

　智子たちの予想通りに、春香が学校へ行くと、おっぱいプリン写真の投稿が、クラスメートの話題になっていた。クラスメートはあの春香がおっぱいプリンだと、変に興奮しているけれど、春香からすれば、ちょっと可愛らしいデザートのつもりでしかない。　とはいえ、それは本当にデザートだったらの話で、実際に春香の乳房なのだから、クラスメートの本物じゃないのという指摘は正しい。でも春香は絶対に食べられるプリンだし、女の...

「そんなことできません！」　当たり前だが、今の春香はキューティではない。そんな状態で、おっぱい比べなど、許されるものではなかった。「ここで証明しないと、ずっと自分のおっぱい写真を投稿したって言われるのよ。それでもいいの？」　真実の春香から言えば、むしろ言われるたびに、おっぱい見られちゃったんだと、気持ちよくなるだろう。だがみんなが知っている清純派の春香ならば、それは嫌だと否定したい。でもだからとい...

『逆さどりかよ』『あれって、丸見えじゃない？』『ノーパンにしてから撮影とか、鬼畜すぎ』『春香ちゃんのまんまんげっと？』　智子の盗撮行為は、陽子のカメラではっきりと配信されている。だが誰もやめろとは言わず、むしろその動画が見たいと、全員がリベリオンの味方だった。　智子はファスナーを下ろしきる前に、スマートフォンをポケットにしまった。春香は事前に言われているので、スカートの中を撮影されているのは知って...

　当然のように、春香のおっぱい露出は話題になっていた。だが頑なに騙されたわけではなく、合意の上だったと言い張る春香に、誰しもが疑問を持っている。　だが頭がいいことで有名な生徒が、もしかしてと可能性を論じながら、もしも下半身盗撮されていたらと言い出すと、ほとんどの人がすぐに、だから合意だと言っているのかと理解した。　その噂が広まると、正面切って春香に質問してくる人はいなくなった。男子は腫れ物に触るよ...